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子どもの主体性を伸ばすために親ができること|教員パパが我が子と9年間の現場から気づいた「環境づくり」の真実

子育て・暮らし

「うちの子、主体性がなくて…」と悩む前に読んでほしい話

うちの子、自分から何もしなくて…
言わないと動かないし、主体性がないのかも…

そう悩んでいませんか?

小学校教員として9年間、たくさんの子どもたちを見てきました。

そして5歳の息子(チビもく君)、3歳の娘(チビもくちゃん)を育てる父親として我が子を毎日観察してきました。

気づいたことがあります。

主体性のある子の親は、「やらせる」のではなく「気づくまで待っている」んです。

この記事では、教員目線と父親目線の両方から

「子どもの主体性を引き出す環境づくり」

をリアルな体験談と科学的な根拠をもとにお伝えします。

そもそも「主体性」とは何か

主体性と自主性の違い

「主体性」と「自主性」、よく似た言葉ですが実は違います。

自主性:やるべきことが決まっている状況で、率先して動く力

主体性:やるべきことが決まっていない状況で、自分で考えて動く力

例えば「宿題をさっさと終わらせる」のは自主性。

「宿題が終わった後、自分で次にやることを考える」のが主体性です。

これからの時代に本当に必要なのは後者、「主体性」の方です。

なぜ今、主体性が注目されているのか

皆さんもお分かりかもしれませんが、「AIの登場」です。

AIによって、今ある職業の約半数が将来なくなるとも言われている時代です。

「指示された通りに動く力」は、AIが代わりにやってくれる時代が来ます。

でも「自分で考えて判断する力」は、AIには代替できません。

学校教育でも、知識を詰め込むだけでなく「主体的・対話的で深い学び」が新学習指導要領のキーワードになっています。

9年間教壇に立ってきた実感として、「自分で考えて動ける子」は、勉強だけでなく人間関係でも確実に強いと感じています。

主体性のある子・ない子の特徴【教員目線で解説】

主体性のある子の特徴4つ

9年間、たくさんの子どもたちを見てきた中で「この子は主体性があるな」と感じる子には
共通した特徴がありました。

①失敗を恐れずチャレンジできる
新しいことでも「まずやってみよう」と動けます。
失敗しても「次はこうしよう」と前向きに切り替えられます。

②自分の意見をはっきりと言うことができる
「どう思う?」と聞かれた時に自分の言葉で答えられます。
周りに流されず、自分の考えを持っています。

③大人の確認なしに動ける
「これでいいですか?」と聞かずに
自分で判断して動ける場面が多いです。

④困った時に自分で解決しようとする
すぐに「先生、どうしたらいい?」と聞くのではなく、まず自分で考えようとします。

もくパパ
もくパパ

どれも、これから「大AI時代」には欠かせない力ですよね。

主体性のある子4つの特徴まとめ

  • ①失敗を恐れずチャレンジできる
  • ②自分の意見をはっきりと言うことができる
  • ③大人の確認なしに動ける
  • ④困った時に自分で解決しようとする

主体性のない子の特徴4つ

反対に「もう少し自信を持ってほしいな」と感じる子にも共通した特徴があります。

①常に大人の確認を求める
「これでいいですか?」「どうすればいいですか?」
指示がないと動けない傾向があります。

②失敗を極端に恐れる
「失敗したらどうしよう」という不安が先行して、チャレンジ自体をやめてしまいます。

③周りに流されやすい
自分の意見より「みんながどう思うか」が判断基準になりがちです。

④受け身で待つことが多い
「やることを言ってもらう」のを当然と思っている節があります。

ただ、一つ大切なことをお伝えします。

主体性のない子4つの特徴まとめ

  • ①常に大人の確認を求める
  • ②失敗を極端に恐れる
  • ③周りに流されやすい
  • ④受け身で待つことが多い

「主体性がない」と決めつける前に知っておきたいこと

「うちの子は主体性がない」なんて決めつけるのは待ってください。

ベネッセ教育総合研究所によると、主体性は「ある・ない」で二分できるものではなく、「主体的になれる場面・なれない場面がある」のが普通だとされています。

勉強は受け身でも、好きなゲームのことなら自分から調べて熱中する。

それは立派な主体性の芽です。

「主体性がない子」なのではなく、「まだ主体性を発揮できる場所に出会えていない子」
かもしれません。

大事なのは、その「芽」を見つけて「育てる環境を整える」ことです。

主体性は「教えられない」理由

なぜ親が「主体性を持ちなさい」と言っても子どもに伝わらないのでしょうか。

それには、心理学的な理由があります。

自己決定理論が示す「やる気の正体」

アメリカの心理学者デシとライアンが提唱した「自己決定理論」によると、人間が主体的に動くためには3つの心理的欲求が満たされる必要があります。

3つの心理的欲求

①自律性:自分で決めたいという欲求
②有能感:自分にはできるという感覚
③関係性:信頼できる人とつながっているという安心感

この3つが満たされると、人は自分から動くようになるのだそうです。

つまり「主体性を持ちなさい」と命令することは、①の自律性を根本から壊す行為なんです。

僕たち親や教師にできるのは主体性を「教えること」ではなく、「育つ環境を整えること」です。

過干渉が主体性を壊すメカニズム

「ヘリコプターペアレント」という言葉があります。

ヘリコプターペアレント

ヘリコプターがホバリングするように、常に子どもの上空で監視し、問題が起きそうになると急降下して介入する親のことです。

子どもを思う気持ちから来る行動ですが、研究では子どもへの影響として以下のことが示されています。

子どもへの悪影響

・自分で問題解決できなくなる
・自己肯定感が育ちにくい
・ネガティブ思考になりやすい
・主体性や自己決定力が育たない

教員として9年間、現場で見てきた実感も同じです。

宿題を忘れても「先生、うちの子が…」とすぐ電話してくる。

子ども同士のトラブルに即座に親が介入する。

その環境で育った子は、困った時に

「まず自分で考える」

ではなく

「親(大人)に解決してもらう」

が当たり前になってきてしまうのです。

愛情は本物なのに、その愛情の形が子どもの力を奪ってしまう。

これが、過干渉が主体性を壊すメカニズムです。

我が子が夢中になった2つのきっかけ

息子のチビもく君のエピソードをご紹介します。

①宇宙の本との出会い

始まりは、おばあちゃんがプレゼントしてくれた1冊の本でした。

ちなみにこちらの本です。写真多めで分かりやすいので、気になる方はぜひ!

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チビもく君が4歳のころだったので、

もくパパ
もくパパ

正直まだ早い気がするけどなぁ。。。

ちょっと内容も難しそうだしなぁ。。。

なーんて思っていました。

ここからがポイント!

「はい!宇宙の本だよ!どうぞ!」

と渡すわけではありません。これでは子どもの「自分で決めたい」という欲求を満たすことにはならないからです。

そっと、子どもの遊ぶ部屋の本棚に置いておいたのです。

もくパパ
もくパパ

厳密に言うと、「まだ読まないだろうけど置いておこう」って感じでした。

何かを狙っていたわけではありません。(笑)

この本をたまたま手に取り、少し宇宙に興味を持ち始めた息子。

その変化を、ママは見逃しませんでした。

すぐに図書館で、宇宙の「図鑑」を借りて本棚に置いておいたのです。

するとチビもく君は、自ら本を読んだり図鑑を眺めたり。

今ではめちゃくちゃ楽しそうに宇宙の世界に没頭しています!

チビもくくん
チビもくくん

パパ!

太陽は地球の10個分の大きさだよ!

月が4個集まったら地球くらいの大きさだよ!

地球と太陽ってちょうどいいところにあるんだよね!

こんな感じで夢中になっています。(笑)

いかに日常生活に溶け込ませるか。自然に手を伸ばすのを待つか。

ここが大きなポイントです。

②サッカーボールがきっかけに

もう一つはサッカーです。

4歳の誕生日に僕から「サッカーボール」をプレゼントしたのがきっかけです。

もくパパ
もくパパ

長く使うかもしれないから、ちゃんとしたやつを買っておこう!

ということで、試合でも使えそうなごく一般的な「サッカーボール」を買いました。

正直、買ってすぐはあまり遊んでいませんでした。(笑)

もくパパ
もくパパ

うーん、ちょっとまだ早かったかな~…

まあ、いつか遊んでくれたらそれでいっか!

と、ちょっと失敗した気持ちでいました。

そのボールを使って夫婦で公園でパスをしあったりはしていました。(本気で)

そんな様子や、保育園でのお友達のサッカーを、チビもく君はよく「観察」していたようです。

ある日突然、家の中で柔らかいボールを永遠と蹴り始めました。

公園でも、

チビもくくん
チビもくくん

パパ、サッカーしよう!

ぼく、こんなにボール蹴れるようになったよ!

と、本当に楽しそうにボールを蹴るようになりました。

「蹴ることが楽しくて仕方がないんだ!」

という気持ちが溢れています。

今ではステップを踏んで様になった蹴り方をするようにまで上達しています!

もくパパ
もくパパ

チビもく君自身、結構控えめな性格なんです。

でも今では、保育園で毎日のように友だちとサッカーをしているみたいです。

よっぽど楽しいんだろうなぁ。

パパは嬉しいよ!

偶然の産物ではありますが、

「宇宙のことを調べる」のも「サッカーも」どちらも、親が「やりなさい」と強制したことは一度もありません。

親ができる「環境づくり」4つのステップ

ステップ①:いちいち口出しせず、子どもが「気づくまで待つ」

子どもが何かを始めた時、つい

「もっとこうするんだよ」

と遊び方を教えたくなりません?

僕はめちゃくちゃなります。(笑)

もくパパ
もくパパ

ボールの横に、個々に足をついて!

足の”ここ”で蹴るんだよ!

こんな感じ。(笑)

ですが、そこはグッと我慢しましょう。

子どもは本当によく”見ています”。

自分で周囲(パパやお友達)を見て学び、気づいたらステップを踏んで蹴られるようになっていました。

チビもくくん
チビもくくん

あ!

こうやったら上手く蹴れるな!

こうして自分で気づいた時。爆発的に上達します。

この気づく感覚を親が教えるのではなく、子どもに委ねることが大切です。

ステップ②:興味の種をそっとまいておく

学校の教室に「並行読書(関連する本)」を置いたり、リビングに「地球儀」をポツンと置いておく感覚に似ています。

もくパパ
もくパパ

子どもが少しでも興味を示したら、その関連本や図鑑を、子どもの導線(リビングの机など)にそっと置いておきましょう!

後は待つだけです。

無理に読ませる必要はありません。

子どもが

チビもくくん
チビもくくん

ん?これなんだろう?

なんかこれ面白そうだな。

と自ら手を伸ばす仕組み(環境)だけを作ってあげるのが、親の最高のサポートです。


③小さな「自分で決める」体験を積み重ねる

主体性を育てるのに、特別なことは必要ありません。

日常の小さな「自分で決める」体験の積み重ねが、一番効果的です。

・今日の服、どっちにする?
・朝ご飯、パンと白ご飯どっちがいい?
・公園と図書館、どこに行きたい?

こういった些細な選択を、毎日少しずつ子どもに委ねていくことが大切です。

ポイントは、子どもが選んだ答えを親が覆さないこと。

チビもくくん
チビもくくん

パンがいい!

もくパパ
もくパパ

そうなの?

でも、白ご飯の方が栄養があるよ!


こんな風なやり取りを続けると、

チビもくくん
チビもくくん

なんだ。

どうせ言っても聞いてもらえないじゃん!

自分で考えることをやめていきます。

小さな選択を尊重される経験が積み重なると、子どもの中に「自分で決めていい」という感覚が育っていきます。

④失敗を責めず、プロセスを認める

主体的に動くには、

「失敗しても大丈夫」

という安心感が必要です。

失敗した時に責められる環境では、子どもは

「失敗するくらいなら、最初からやらない方がいい」

と学習してしまいます。

大切なのは、結果ではなくプロセスを認めることです。

「惜しかったね、よく頑張ったね!」

「失敗したけど、チャレンジしたことがすごいと思うよ!」

この一言が、次の挑戦へのエネルギーになります。

もくパパ
もくパパ

サッカーの時も、

「前よりボールが遠くに飛ぶようになったね!いっぱい練習したからだね!」

と”過程”を認めるように心がけています。

やってはいけないNG行動

最後に、教員として現場で見てきた「これをやると主体性が育ちにくくなる」行動を正直にお伝えします。

①先回りして問題を解決する
子どもが困る前に親が動いてしまうと、子どもは「困ったら親が何とかしてくれる」を覚えます。少し待って、自分で考える時間を与えましょう。

②結果だけを評価する
「100点じゃないの?」「一等賞じゃなかったの?」結果だけに注目すると、失敗を恐れてチャレンジしない子になります。

③「なんでできないの」と責める
できなかった理由を問い詰めても子どもは萎縮するだけです。「次はどうしようか」と一緒に考える方がずっと効果的です。

④子どもの意見を頭ごなしに否定する
「それは無理だよ」「そんなのできるわけない」という言葉は、自分の考えを持つことをやめさせる最も強力な言葉です。

まずは

「なんでそう思ったの?」

と理由を聞いてあげるようにしてあげてください。

4つのNG行動まとめ

  • ①先回りして問題を解決する
  • ②結果だけを評価する
  • ③なんでできないのと責める
  • ④子どもの意見を頭ごなしに否定する

まとめ:子どもの「夢中」を信じて待てる親になろう

主体性は「教えるもの」ではありません。

「育つ環境を整えるもの」です。

親にできることは、答えを与えることではなく、子どもが自分で答えを見つけられる場所を
つくってあげることです。

チビもく君が宇宙とサッカーに夢中になったのも、僕が何かを「教えた」わけではありません。

ただ、本を手の届くところに置いておいた。

ボールを外に出しておいた。

それだけです。

子どもの「夢中」は、親が作るものではなく、子どもの中にあるものです。

その「夢中」を信じて、待てる親でいることが一番の「環境づくり」なのかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

▶ 日々の気づきや適応障害のリアルな記録は
noteに書いています。
https://note.com/mokubre_mokupapa

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