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教員の声かけ、「えらいね」で終わっていませんか?自己有用感を育てる学級経営のコツ

小学校教員

「すごい」「えらい」より「ありがとう」「助かった」が子どもを育てる理由

こんにちは、もくパパです。

僕は小学校で教員をしながら、2人の子どもを育てているパパでもあります。

これまで適応障害を4度経験し、そのたびに自分の働き方や子どもたちとの向き合い方を見つめ直してきました。そんな中で、日々の学級経営の中で特に大切にしているのが、今回お伝えする声かけの工夫です。

みなさんは子どもを褒めるとき、どんな言葉を使っていますか?

「すごいね!」

「えらいね!」

きっと多くの先生や保護者の方が、自然と口にしている言葉だと思います。実は僕も、教員になったばかりの頃はこの言葉を連発していました。

ですが、ある時からこの褒め方に少し違和感を持つようになり、意識的に別の言葉を使うようにしています。

それが「ありがとう」「助かった」という言葉です。

今日は、なぜこの言葉が子どもの自己肯定感や自己有用感を育てるのかについて、僕自身の学級経営の実体験を交えながらお伝えしていきます。

この記事で伝えたいこと

この記事でお伝えしたいことは、シンプルに次の1点です。

子どもを伸ばす声かけは「評価」ではなく「感謝」であるということです。

「すごい」「えらい」は先生や大人から子どもへの評価の言葉です。

一方で「ありがとう」「助かった」は、子どもの行動が誰かの役に立ったという事実を伝える言葉になります。

この違いが、子どもの成長にとって実はとても大きな意味を持っています。

誰にでもある「役に立ちたい」という気持ち

人間には大前提として、誰かの役に立ちたい、そして役に立てたときに嬉しさを感じるという感覚が備わっています。

これは子どもも大人も変わりません。

うちの子、褒めても最近あまり嬉しそうじゃないんです…

もくパパ
もくパパ

それ、実は褒め方が原因かもしれません。

子どもは「評価される」ことよりも

「ママを助けられた!」

という実感が欲しいんです。

子どもたちも、誰かに感謝されたり、自分の行動が誰かのプラスになったと実感できたりすることで、大きな充実感を得ることができます。

この感覚を育てていくことが、学級経営においてとても大切だと僕は考えています。

「すごい」「えらい」という声かけの落とし穴

褒め言葉が「目的」になってしまう危険性

「すごいね」「えらいね」という言葉には、実は落とし穴があります。

それは、褒められることそのものが目的になってしまう危険性です。

子どもが何か行動したときに「すごいね」と繰り返し声をかけていると、子どもの中で次第に「すごいと言われるために行動する」という意識が芽生えてしまうことがあります。

本来、行動の目的は誰かの役に立つことや、自分自身が成長することにあるはずです。

ところが「褒められること」が目的にすり替わってしまうと、行動そのものの意味が薄れてしまいます。

評価されることに慣れると行動の意味が薄れる

「すごい」「えらい」は、あくまで大人から子どもへの評価です。

評価は他人が下すものであり、子ども自身がコントロールできるものではありません。

評価に依存した行動は、評価がなくなった瞬間にモチベーションを失いやすいという特徴があります。

評価されることに慣れてしまうと、誰も見ていない場面や、褒められない状況では行動しなくなってしまうこともあります。

これは学級経営をする上で、僕自身が特に注意している点です。

「ありがとう」「助かった」が持つ本当の効果

教師からの「事実」を伝える言葉である

一方で「ありがとう」「助かった」という言葉は、評価ではなく事実を伝える言葉です。

子どもの行動によって実際に助かった、実際に嬉しかったという、教師側に起きた変化をそのまま伝えるものになります。

評価とは違い、この言葉には子どもを評価しているわけではありません。だからこそ、子どもは素直に受け取ることができるのです。

存在そのものを承認するメッセージになる

「ありがとう」「助かった」という言葉は、子どもの行動だけでなく、その子の存在そのものを認めるメッセージにもなります。

もくパパ
もくパパ

「あなたの存在や行動が、このクラスにとってプラスに働いているよ」

という承認です。

これは単に行動を評価する言葉とは意味合いが違います。

子どもは

「自分はこのクラスに必要とされている」

「自分の存在に意味がある」

と感じることができ、これが安心感や所属感につながっていきます。

自己肯定感と自己有用感を高める理由

「ありがとう」「助かった」という言葉が育てるもの

  • 自己肯定感(ありのままの自分を認める感覚)
  • 自己有用感(自分は誰かの役に立てるという感覚)
  • 所属感(このクラスに自分の居場所があるという感覚)

自己肯定感と自己有用感は、どちらも子どもが前向きに物事に取り組んでいくための土台になります。

この土台が育っていないと、子どもは失敗を極端に恐れたり、新しいことに挑戦する意欲を持てなかったりすることがあります。

「ありがとう」「助かった」という言葉を日常的にかけ続けることで、この土台を少しずつ、しかし確実に育てていくことができると僕は感じています。

子どもたちにも広げたい「ありがとう」の輪

「ありがとう、ごめんなさい」を心から言えれば世の中なんとかなる

僕がこの声かけを大切にしているのには、もう一つ理由があります。

それは、子どもたちにもこの言葉を自然と使えるようになってほしいという願いです。

僕は普段、子どもたちによくこんな話をしています。

もくパパ
もくパパ

「ありがとう」「ごめんなさい」を、心を込めて言うことができれば、世の中は何とかなります。

大げさに聞こえるかもしれませんが、これは僕が本気で思っていることです。

感謝と謝罪を素直に伝えられる人は周囲との信頼関係を築いていくことができます。

子ども自身が「ありがとうと言える場面」を見つける力を育てる

すごいところを見つけるのも、もちろん大切なことです。

ですが僕は、それ以上に「ありがとう」「助かった」と言える場面を、子どもたち自身に見つけてほしいと思っています。

誰かの行動に対して感謝の気持ちを持てる子は、周りをよく観察し、他者の頑張りに気づける子です。

これは大人になってからも、職場や家庭でとても大切になる力だと感じています。

もくパパが学級経営で意識していること

日常のどんな場面で「ありがとう」「助かった」を使っているか

僕が実際に学級の中で「ありがとう」「助かった」を使う場面をいくつかご紹介します。

  • 配布物を配るのを手伝ってくれたとき
  • 友達が落とし物を拾ってくれたとき
  • 掃除の時間に率先して動いてくれたとき
  • 困っている友達に声をかけてあげていたとき

どれも特別なことではなく、日常の中のささやかな場面です。ですが、こうした場面を見逃さずに拾い上げ、言葉にして伝えることが大切だと感じています。

すぐに真似できる声かけの具体例

具体的にどんな風に声をかければいいですか?

もくパパ
もくパパ

ポイントは「事実+感謝」をセットで伝えることです。

「配ってくれてありがとう、おかげで時間内に終わったよ」

というように、何が助かったのかを具体的に添えると、子どもにより伝わりやすくなります。

すぐに使える声かけ例

  • 「手伝ってくれてありがとう、助かったよ」
  • 「気づいて声をかけてくれてありがとうね」
  • 「あなたがいてくれて、先生本当に助かってる」

こうした声かけを積み重ねていくことで、子どもたちの中に少しずつ自己有用感が育っていくのを、僕自身、日々の学級経営の中で実感しています。

まとめ|声かけひとつで子どもとの関係は変わる

「すごい」「えらい」という評価の言葉から、「ありがとう」「助かった」という感謝の言葉へ。

たったこれだけの変化ですが、子どもとの関係性や、子ども自身の自己肯定感、自己有用感に与える影響は決して小さくありません。

子どもたちには評価に依存せず、自分の存在そのものに価値を感じられる大人になってほしいと願っています。

明日からの学級経営や子育ての中で、ぜひ「ありがとう」「助かった」という言葉を意識して使ってみてください。子どもたちの表情に、きっと小さな変化が見えてくるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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https://note.com/mokubre_mokupapa

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