こんばんは。mokumokuです。
今日は、名著『嫌われる勇気』を読んで感じたことを書きます。
本書は、「アドラー心理学」について青年と哲人が対話する様子を物語にしています。テーマは
「どうすれば人は幸せに生きることができるか」
という、なんとも壮大なものです。
哲人に対する青年のぶち切れ具合(笑)もおもしろいですが、何と言っても内容がすごい。僕はこれを読んで、今までの考え方を180度変えられました。
本書を読み、
「とにかく、今、ここに集中する。他者の評価、行動の結果は気にせず、他者貢献の意識を常に持つこと」
で、人は幸せに生きることができると感じました。ポイントを順に説明していきます。
- 課題の分離
- 自由とは他者から嫌われること
- 大切なのは「今、ここ」
- 「これからどうするか」
- まとめ
課題の分離
哲人
われわれは「これは誰の課題なのか」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。
この章を読んだとき、一人でうなりました。
「なるほど~…」
無責任な言葉にも聞こえますよね。ここで言われているのは、人のことはどうでもいい、ということではありません。
「人の課題には首を突っ込まず、自分の努力次第で変えられることだけに集中しろ」
ということです。
本章では加えて、『相手を信じるということは自分の課題である』とされています。
つまり、誰かのために何かをしようとすることは悪いことではありません。その誰かを信じて行動を起こすことはむしろいいことです。
ただその先の結果は絶対にコントロールできない。その人が変わるかどうかは「その人の課題」だから介入してはいけない。気にしなくていい(切り捨てる)ということになります。
そして、自分の課題は人任せにせず、必ず自分の力で解決する必要があります。
自分を変えられるのは、自分しかいないからです。
この考えを知ってから僕は、より、自分のできることを精いっぱいやろうと思えるようになりました。
教員として日々子どもと関わる中で、子どもの変化(成果ともいえるでしょうか)を求められる場面が多くあります。今までは、
「なかなか子どもが変わってくれない」
「自分には何が足りないのか」
とネガティブな思考になることが多くありました。
この本に出会って、「自分の課題」と「目の前の子どもの課題」を分けて考えられるようになりました。
これは決してあきらめではありません。むしろ逆だと思っています。
自分ができること、その範囲は限られている(多くはない)。だからこそ、そこまでは全力を尽くさなければならない。そう思えるようになりました。
そして、自分ができることはしているという達成感、「もっとできることはないか」という向上心が持てるようになりました。
「自由」とは他者から嫌われること
哲人
他者にどう思われるかよりも先に、自分がどうあるかを貫きたい。つまり、自由に生きたいのです。
『人からどう思われても構わない。全く承認されなくても構わない。これを受け入れられたとき、自分の生き方を貫くことができる。』
これは、自分勝手に傍若無人にふるまえということではなく、
「自分に嘘をつかず、生きたいように生きる」
ということだと思います。
自分の人生の軸を「他人からの評価」に置くのではなく、「自分がやりたいことができているのか」に置くべきです。たとえそれが誰かに嫌われることでも。
「誰からも嫌われない人生」は、「自分のやりたいことをやっていない人生」なのです。
ここでは、
『すべての対人関係を横で見る。自分の主張したいことはしっかりと主張するべき』
とも述べられています。
僕の苦手な部分です。だからこそ、ブログを通して自分の考えを書く練習をしているところでもあります。
まだまだ「嫌われる勇気」を自分は持てていません。少しずつでも、この考えに近づいていけるよう頑張っていきます。
大切なのは「今、ここ」
哲人
過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」には何の関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。
「いま、ここ」
これほど短くてインパクトのある言葉が他にあるでしょうか。
僕たちはつい、過去にあった嫌なことを思い出したり、どうなるかわからない未来について考えてしまいます。
でも人は「いま、ここ」を生きることしかできない。
なら「いま、ここ」を輝かせること以上に大切なことなどない。そう考えられます。
「これからどうするか」
人生は常に「これからどうするか」しかありません。
困難に見舞われた時こそ、「これからどうするか」という考えが大切になります。
心強い言葉です。
何かに躓いたとき、「なんであんなことしちゃったんだ」と思ってしまうこともあります。
でもそんな時こそ、前を向く言葉
「これからどうするか」
これを忘れずにいましょう。
まとめ
小学校教員として、親として学べることがたくさんある本でした。
というより、「自分の生き方」を改めて考えさせられる内容でした。
『馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない』
こんな言葉が出てきます。つまり、
「結果はコントロールできない」
ということです。
悲観的にとらえるのではありません。結果をコントロールすることができないからこそ、学校の子どもたちに自分ができること「水辺に連れていくこと」は全力でしてあげたいし、しなければならないと思います。
子育てでもそうです。
「いつでも頼ってくれたら助けるよ」と伝えておいて、親ができることは惜しまず全力でする「水辺に連れていく」ことはしなければなりません。子どもを信じるのです。
結果として「水を飲むのか飲まないのか」は目の前にいる子どもの課題です。いつも、未来を変えられるのは自分しかいません。
未来は自分で選んで、作っていける。子どもたちにそう思わせてあげることが大切ではないかと思います。
そんな教師、親であれるよう、努力していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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明日も「もくぶれ」していきましょう!おやすみなさい。
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